ゼロを発見したのは7世紀のインドの数学者ブラーマグプタが、著書の中で0ゼロを(シューニャと)名付けたということです。これは、無いものがある「空(くう)」という意味とつながる「からっぽ・実体がないもの」といった概念であり、「ゼロ=空」といえます。
不思議なのは、数が1,2,3・・9の次に10になる。1-1=0になるということを、算数で教わって当たり前だと思っている教育です。
私たちは、有ったものが無くなるというのは当たり前のように日常で体験しています。水として有ったものが蒸発して気体になってしまった。生きていた人が死んで骨まで粉砕されて無くなってしまった。それは状態が変わっただけではないのか。そもそも有るとはどういうことなのか。数学と宗教の概念がつながるイメージになります。無かったところからすべて生まれている。ゼロを突き詰めていくと、すべての出発がみえてきます。